私がやってみたこと(人との出会い編)
さて、大学院で行き詰まって、失意のどん底を経験して、心療内科で薬を処方してもらったものの状況は良くなりませんでした。
気分の落ち込みや焦燥感などなど、辛いことがてんこ盛りでしたが、朝起きられないことも問題でした、、、。そこでコンビニの早朝アルバイトを始めることにしました。仕事を入れれば無理にでも起きるだろうという思いつきによる苦肉の策でした。
コンビニの早朝勤務(午前6時半開始)を始めて、勤務がある日は起きられるようになりました。(でも、疲れるから勤務が終わった後に二度寝することも多かったですけどね。)そして、コンビニでよくシフトに一緒に入る人たちが本当にいい人たちでした。大学院の狭い人間関係のなかで窒息しそうだった私にとって、これは本当にありがたいことでした。
コンビニのアルバイトなんて朝早く起きれること以外何にも期待してなかったので、人との出会いは思いがけない幸運でした。そして、その1人と付き合うようになりました。私は、対人緊張が強くて、人の輪に入れず、誰とも親しくなれないことが本当に辛かったです。
私は、誰にも受け入れられないし、誰も私に関心がないという強い思いがありました。今から思えば、私の人に対する不信感が強すぎて、そりゃ誰も近寄らないよねと思うのですが、当時はなぜこんなにうまく行かないのかという思いしかありませんでした。
私にとって薬は根本的には何の助けにもなりませんでした。でも、大学のときに出来た友人や、大学院のときに付き合うようになった人のおかげで、私は少しずつ外の世界とつながれるようになり、症状も良くなっていきました。
社会不安障害になる人って、自分が変に思われるんじゃないか、きちんとしていなければいけないって気負ってる人が多いんじゃないかと思います。そう思う背景には、自分への自信のなさと人に対する信頼感の希薄さがあるように思います。
私もずーっと自分に自信が持ちたい、もっとオープンな人間になりたいと思ってきました。でも、そんなこと思うだけで変われるわけないです。意思の力ではどうにもならない。ましてや薬の力でもどうしようもない。人との関係のなかで気付いたら、少し楽になってるくらいが丁度良いように思います。
私も人との出会いのなかで少しずつ楽になって来ましたが、それでもまた社会不安障害の症状に悩まされることもありました。回復って行ったり戻ったりで、ながーい道のりだなぁと思います。